政府は今月8日、新型コロナウイルスワクチンの接種を行う企業や大学からの申請の受け付けを始めた。同日午後5時現在、414会場の申請があったようです。一方、国からの情報が乏しく、準備に悩む企業がかなりの数があるのではないかと思います。
ここでは、職場接種における厚労省の指針について一度整理し、現場のイメージを推測してみます。
最初に、厚労省が出した「新型コロナウィルス感染症に係る予防接種の実施に関する職域接種向け手引き(初版)」をみてみます。
まず、マスコミなどでは「職域接種」ではなく、「職場接種」との言葉を使っているところが多く、混乱を防ぐには、称号を統一して欲しいですよね。本ブログでは、職場接種とさせていただきます。
次に、今回職場接種で使用するワクチンについて、みてみましょう。
手引きには、下記の記述がありました。
「今回の職域接種で使用する新型コロナワクチンは武田/モデルナ社のワクチンであり、 その特性は以下の表のとおりであり、この特性を十分踏まえて対応する必要があ る。特に、武田/モデルナ社のワクチンは、最小配送単位が 100 回分となっているため、 1バイアル当たりの接種回数を有効に活用できるよう、1日1か所当たりの接種可能人数を可能な限り多くすることが必要であり、接種を行う日には、原則として100回以上の接 種を行う体制を確保できることが望ましい。例えば、3日間連続して35人ずつ接種を予定するよりも、3日のうち1日に105人の接種を予定するほうが、端数が生じにくい(仮に1バイアルで10回接種できる場合、前 者では5回分×3、後者では5回分×1の端数が生じる。)」
個別接種で使われているファイザー製ワクチンではなく、先月承認された武田/モデルナ製ワクチンです。各社のワクチンの特性について、下記の表にてご確認ください。
武田/モデルナ製ワクチンお保管温度と保管期間ですが、下記になっています。
・-20°C±5°C:6ヶ月
・2〜8°C:30日
一方、各企業や大学に配送された武田/モデルナ製ワクチンの包装について、下記になっています。
・バイアルサイズ:直径 24mm×高さ 50mm
・バイアル箱サイズ:幅 51mm×奥行 126mm×高さ 60mm
上記、バイアル箱に10 本ずつ(100回分)収納されている。
また、納入量の多い接種実施医療機関等向けには、バイアル箱(サイズは同上) 12 箱(1200 回分)が収納された包装箱(サイズ:幅169mm×奥行 267mm×高さ 135mm)ので配送されます。
下図を見ればわかりやすいかと思います。基本は、各企業や大学には、赤枠の外箱(=バイアル箱)が届けられます。納入量の多いところには、右側にあるShipping Case(12外箱を梱包)で配送されます。
武田/モデル製ワクチンを取り扱う際、その他注意事項がありますので、みてみましょう!!
■武田/モデルナ製ワクチンの温度管理
・各企業や大学に配送された際の温度:-20°C±5°C(6ヶ月保管可能)
★開封前の保管も同じ
・解凍方法
①2〜8°Cの環境で2時間半(使用する際は常温に戻してから使用する)
②15〜25°Cの環境で1時間
・解凍後の保存方法(穿刺前)
①2〜8°Cの環境(最長30日間、使用する際は常温に戻してから使用する)
②8〜25°Cの環境(最長12時間、有効期間内使用)
・解凍後の保存方法(穿刺後)
①2〜25°Cの環境(初回使用後6時間以上経過したものは廃棄)
しかし、温度管理以外に注意必要なことがあります。
下図をご確認ください。
そう、「遮光」です。
・室内照明による曝露を最小限に抑えること
・直接に日光および紫外線が当たらないようにすること
上記に関しまして、武田/モデルナ製ワクチンの外箱やバイアル瓶について、
どれだけの遮光性能を持っているのか、不明です。
より詳細な情報は、下記武田/モデルナ製ワクチンの特設サイトから取得してください。
https://www.take-care-covid-19.jp/images/pdf/VAC-MOD_HP_01d.pdf
武田/モデルナ製ワクチンの特性について、お分かりいただけたでしょうか?
では、実際の職場接種際のイメージを想像してみます。
まず、厚労省からの情報です。
https://www.mhlw.go.jp/content/000789163.pdf
職場接種には、三つのパターンがあります。
パターン1:企業内診療所で実施
パターン2:外部機関が出張して実施
パターン3:外部機関に出向いて実施
の3パターンがあります。大規模企業であれば企業内診療所があるが、
企業内診療所を持っていない中小企業がほとんどでしょう?
そうなると、パターン2とパターン3が中心となった職場接種が主流になるのではないかと思います。
では、会場設営イメージを見てみます。
会場の設営イメージ図には、情報をわかりやすくまとめられています。
しかし、「ワクチンの保管場所」について、触れていません。一方、「新型コロナウィルス感染症に係る予防接種の実施に関する職域接種向け手引き(初版)」によると、武田/モデルナ製ワクチンの保管には、-20度の超低温冷凍庫を推奨しています。
まとめますと、
・専用の冷凍庫が必要
・冷凍庫を使用するには、専用コンセントが必要
・専用の冷凍庫には最大2400回接種分(バイアル240本)が保管可能
・電流容量、起動電力を確保する必要がある
専用コンセント、電流容量、起動電力などの確保が必要なので、自然災害の多い日本では、各企業や大学に対しかなり負担になるのではないかと思います。
さらに、厚労省の手引きには、下記の記述もありました。
「特に、武田/モデルナ社のワクチンは、最小配送単位が 100 回分となっているため、 1バイアル当たりの接種回数を有効に活用できるよう、1日1か所当たりの接種可能人数 を可能な限り多くすることが必要であり、接種を行う日には、原則として 100 回以上の接 種を行う体制を確保できることが望ましい。」
前にも書いた通り、解凍後は、
①2〜8°Cの環境(最長30日間、使用する際は常温に戻してから使用する)
となっていますので、超低温冷凍庫の必要性が感じません。
・超低温冷凍庫使用には、専用のコンセント・電流・電力を確保する必要
・停電による保管事故が発生する恐れがある
・企業や大学内で、保管場所から接種会場へのワクチン移動
・遮光性、振動
・1日1か所当たりの接種可能人数 を可能な限り多くする
上記の問題点を考えると、当社のワクチン用保冷ボックス「J-BOX BIO MISSION」を活用した方が、現場の負担が少なくなるのではないかと思います。
当社、2〜8°C冷蔵タイプの保冷ボックスを使用した場合:
・超低温冷凍庫使用には、専用のコンセント・電流・電力を確保する必要
→一般冷蔵庫でも凍結できる保冷剤を使用しているため、企業内の冷蔵庫をそのまま使用可能で、専用のコンセント・電流・電力の確保が必要なくなります。
・停電による保管事故が発生する恐れがある
→保冷剤を使っているため、停電による保管事故が発生しない
・企業や大学内で、保管場所から接種会場へのワクチン移動
→接種人数に応じて、保冷ボックスか、インナーバッグもしきはバイアルホルダーだけ移動させることが可能。
・遮光性、振動
→クッション性のあるバイアルホルダー、バイアル外箱をそのまま収納できるインナーバッグを使えば、遮光性・振動への心配が不要になります。
下記にてご確認ください。
バイアル30本収納可能です。J-BOX BIO MISSIONには、デフォルトでは、
バイアルホルダー2個付いているため、最大60バイアルを収納可能です。
武田/モデルナ社ワクチンの外箱をそのまま、収納できるインナーバッグ、
下記にてご確認ください。
J-BOX BIO MISSIONには、デフォルトでは、
インナーバッグ2個付いているため、最大8外箱(バイアル80本)を収納可能です。
しかも取手が付いており、企業内運搬に最適です。
※別途緩衝材が必要です。
J-BOX MISSION製品ページ:
https://wish2020.jp/collections/j-box-bio-mission/products/j-box-bio-mission
モデルナ製ワクチン用バイアルホルダー製品ページ:
https://wish2020.jp/collections/j-box-bio-mission/products/holder5-moderna
インナーバッグ製品ページ:
https://wish2020.jp/collections/j-box-bio-mission/products/innerbag5pcset
職場接種で悩んでいる企業や大学の担当者、当社の「J-BOX BIO MISSION」が
お悩みを解決してあげられるのではないかと思います。
ご質問などございましたら、下記までご連絡いただければ幸いです。
・会社:匯智徳康株式会社(カイチトクコウカブシキカイシャ)
・担当:徐(ジョ)
・電話:048-229-0627
・メール:jo@wrconsulting.jp
では、次回!!